図書館・電子図書館の種類や使い方について分かりやすく解説。便利なサービスもご紹介

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みなさん、本はお好きですか?
図書館は無料(種類によっては有料)で膨大な本達を読む事ができ、私達の知識欲を満たしてくれる大事な存在です。

最近では、電子図書館というオンライン上で本を借りられるサービスも年々増えており、家に居ながら好きな本を読む事が出来ます。
ここでは、図書館・電子図書館や、図書館に関する便利なサービスについて出来るだけ分かりやすく解説していきます。

目次

国立国会図書館

国立国会図書館では、戦前の貴重な資料や和洋書など、あらゆる資料が収集されており、日本で出版される殆どの出版物が収集されています。
具体的には、本・雑誌・新聞・楽譜・地図・CD・DVDなどなど。

満18歳以上の方なら誰でも利用可能。(場合によっては18歳未満の方でも資料を利用する事が出来ます。)
書庫資料以外の、開架資料(本棚の本)・館内利用者端末は利用者登録なしでも利用する事が出来ます。
ただし、所蔵の大部分を占める書庫資料の閲覧、資料の複写・取り寄せ・閲覧予約(関西館のみ)などを受けるには利用者登録が必要です。
利用者登録には本人確認書類が必要です。

国際子ども図書館では「児童書研究資料室」以外の利用では利用者登録の必要はありません。


資料は図書館内でのみ閲覧可能であり、図書館外に持ち出したい場合は有料の複写サービスで著作権範囲内の複写が可能。


国立国会図書館は東京と京都にしかないので、そこに足を運べない人は
国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開資料を閲覧、遠隔複写サービス(有料)、近くの図書館に資料を取り寄せ、またはインターネット公開されていない入手困難な資料のデジタル化資料送信サービス(図書館内利用のみ。ただし、国立国会図書館内端末のみの資料もあり。)
などを利用するといった方法で資料を閲覧可能。

デジタル化資料送信サービス参加館
https://dl.ndl.go.jp/ja/soshin_librarylist.html

遠隔複写サービスについて
https://www.ndl.go.jp/jp/copy/remote/index.html
遠隔複写サービスは、インターネット、郵送、図書館から申し込む方法があります。

公共図書館

公立の図書館

公立の図書館には、都道府県立図書館(県立図書館など)と市区町村立図書館(市立・市民図書館など)があり、対象の地域に住んでいるまたは通勤通学している方であれば誰でも無料で利用できる。

まずは住んでいる地域名で近くの図書館を検索して図書館に行き、カウンターにて利用者カードを発行してもらいます。
(身分証と在勤在学の人はそれを証明する社員証や学生証などを忘れずに。)
返却は図書館に行くか、近くに図書返却ポストが有ればそこから返却もできます。

近くの図書館にない本は、都道府県立・市区町村図書館や国立国会図書館から取り寄せる事もできます。
(取り寄せ、文献複写は有料の場合あり。)

国立国会図書館の資料を取り寄せる場合、図書館間貸出制度に加入している機関のみ取り寄せが可能。
(制度に加入しているかどうかはお近くの図書館にお問い合わせ下さい。また、取り寄せ出来る資料には限りがあります。閲覧は館内のみ。)

私立図書館

一般社団法人もしくは一般財団法人が設置、運営している図書館。

私立図書館の場合、運営・管理の問題から施設利用料がかかる場合があります。
また、私立図書館の多くは専門分野に特化した専門図書館である場合が多いです。

専門図書館

専門図書館は、大学図書館・公立図書館などとは別の、公的機関・調査研究機関・企業や団体が設置運営している図書館の事であり、専門的な分野の資料を収集しています。

有名所で言えば、マンガミュージアム、日本近代文学館、食の文化ライブラリー(味の素)などがあります。


図書館施設データポータルから、県名をタップしマップを拡大させる事で近くの図書館を調べる事が出来ます。
公立図書館・専門図書館などの絞り込みをする事も出来ます。
ただ、長押ししないと図書館名が表示されなかったり、マップピンが正確な位置でない場合があるので注意。
正確な位置を知りたい場合は、住所の所を押すと正確な位置が出てきます。

私設図書館

個人が設置・運営している図書館を私設図書館(家庭文庫(個人宅を開放)、地域文庫、マイクロライブラリーなど)と言います。

各文庫によって、開放日や利用料の有無が変わってきます。
また、文庫によっては、お話し会や読み聞かせなどの催しがある所もあります。

基本的には、地域密着型の小さい図書館といった所。
地域住民が集まる事によって、自身と地域のコミュニティとの繋がりが深まる可能性もあります。
また、多くの家庭文庫は、地域の子供たちの集まる場所となっている事も多いです。

《近くの文庫を調べる方法》

❶検索で、都道府県名もしくは市区町村名から、
「〇〇県 私設図書館」などの様に、「私設図書館」「家庭文庫」「地域文庫」といったキーワードから検索すると出てきます。

❷近くの文庫を調べたい場合、文庫のひろば受領団体から検索するとある程度調べる事が出来ます。
気になる文庫があれば、その文庫の名前を検索すると、Instagramなどその文庫のSNSが出てくる場合があるので、そちらをチェックするとどんな雰囲気かなどが分かります。

❸Googleマップで「文庫」と調べて近くを検索すると、違う所も出てきたりしますが、ある程度は調べる事ができます。
(Yahooマップでは、Googleマップでは出てこない所がが出てきたりしますが、全体的に写真が少ないなどの理由で、分かりやすさで言うとGoogleマップの方がいいでしょう。)

❹Twitterで「マイクロライブラリー 〇〇」で調べると少し情報が出て来ます。
(〇〇は県名もしくは市名などで、“県”や“市”などを入れない方が出てきやすい。)

❺近くを散策して見つける

その他、インスタなどのSNSで家庭文庫、私設図書館などで検索すると情報はかなり出てくるのですが、近くを探すとなると厳しいので、今言った5つの方法のどれかで探すと良いでしょう。

大学図書館

その大学の専門分野の本が多い場合がほとんどで、基本的にはその大学の在学生・教職員などが利用出来る。

大学によっては、卒業生・他大学生・在学生の保護者も利用できる場合があり、中には近隣住民などに一般公開されている所もあるので、一度近くの大学を調べて見ても良いかもしれないです。

基本的には、在学生などではない一般の方が利用したい場合は、図書館からの紹介状を持参するか、大学図書館から公共の図書館に取り寄せるかのどちらかになります。

学校図書館

学校図書館とは、文字通り小・中・高の学校内にある図書館の事。

学校図書館も、大学図書館と同じで、基本的にはその学校の在校生や教職員などが利用する場所ではあるが、中には地域住民に一般開放されている学校もある。
学校や市区町村によっても方針が違うので、一度近くの学校や、市のホームページなどを確認してみるといいでしょう。
開放日や開放時間は各学校によって異なるため、そちらも合わせて確認しておきましょう。

電子図書館について

ここからは電子図書館について解説していきます。

電子図書館の蔵書数は本の電子化が進んでいない物もあるため、図書館に直接行くよりもやや少なくはなりますが、電子図書館ならば、家にいながらゆっくりと細かく見ながら本を選ぶ事ができ、ログインするとそのまま端末で読むことが出来ます。
(ログインしなくても誰でも読むことが出来る物もあります。)
もしも読みたい本が貸出中の場合は予約する事も出来ます。

電子なのになぜ予約が必要なのか?コピーすれば無限なのでは?と考えがちですが、
著作権が切れているような本の場合であれば何人でも読む事が出来ますが、著作権がある作品の場合は電子であっても勝手に複製する事はNGであり、図書館側が紙の本と同様に電子書籍を購入しています。
ですので、図書館がその電子書籍を何冊購入しているかで、何人が借りられるのかが決まってきます。


電子図書館ならば、文字の大きさが変えられたり、画像と文字の色を変えたり、物によっては音声読み上げ対応の本もあったりと、便利な機能もついています。

さらに、普通は図書館から本を借りたら本を返却しに行くという手間がありますが、電子図書館の場合は返却期限を過ぎると自動的に本が返却される仕組みになっているので、返却し忘れたという事がなくなります。

公立の電子図書館

自治体によっては、地域の図書館とともに、電子図書館があるところもあります。
利用できるのは地域の図書館同様、その地域に住んでいるまたは通勤通学している人になります。

電子図書館の利用は、その電子図書館に対応する地域の図書館の貸出カードを持っているならば、貸出カード記載のIDとパスワードでログインし、本を借りることが可能。
(ただし、図書館によっては手続きが必要な場合もありますので、電子図書館ホームページの利用案内を1度ご確認ください。)

貸出カードを持っていない場合は1度図書館にカードの発行をしに行く必要があります。
また、自治体によっては郵送でのカードの発行を受け付けている場合もありますので、各自治体の図書館ホームページをご覧ください。

電子図書館も、県の電子図書館市の電子図書館がある場合があるので調べて見ましょう。

大学の電子図書館

基本的には、大学の在学生・教職員など限定で学内で電子書籍などを閲覧できるサービスがあり、アカウントを作成すれば学外でも利用できる所もあります。
原則、一般利用はできません。

学校の電子図書館

現在、学校の電子図書館サービスの導入は進みつつあります。
学校に電子図書館があり、それを使う場合は大学の電子図書館同様、その学校の在校生や教職員限定となります。
学校の電子図書館のタイプは2つあり、1つはログイン不要で校内の端末でのみ閲覧可能な電子図書館。
もう一つはそれぞれの利用者ID・パスワードでログインすれば校外からでも閲覧可能な電子図書館があり、この場合、学生等それぞれが持つ図書カードなどの番号がそのままID・パスワードになっている場合が多い。

国立国会図書館(オンライン)

電子展示会

電子展示会では様々なテーマに関する資料を分かりやすく解説。
ただ資料を見ただけでは読み取れない事も分かりやすく解説してまとめてくれているので、非常に為になります。

関連本へのリンクもあり、紹介されている資料を国立国会デジタルコレクションで実際に読む事も出来るので、歴史的資料を読めるというロマンを感じられます。

スマホでも見やすく、知識欲を刺激されるテーマが多々あるのでオススメ。
電子展示会には、国立国会図書館の電子展示会と、国際子ども図書館の電子展示会がありますので、
どちらもぜひご覧下さい。

電子展示会


この他にも多数の展示会がありますので、ぜひご覧下さい。

国立国会図書館デジタルコレクション〈図解あり〉

図書、雑誌、電子書籍・電子雑誌はもちろん、その他にも、古典籍、博士論文、歴史的音源、地図…などなど、様々なデジタル化資料が収集されています。

インターネット公開資料に絞れば、図書館に行かずともネット上で資料を閲覧する事が出来ます。

インターネット公開されている物は、著作権が切れているなどの権利上問題の無い資料が公開されているので、基本的に古い物や歴史的な資料が多いです。
メジャーな本が見れると言った感じでは無いので、本屋で売られているような本が見たい場合は公立の電子図書館の方がいいでしょう。

ただ、普段見る事が出来ないような貴重な資料を見る事が出来るので、これはこれで楽しいです。



デジタルコレクションの中でも特に読みやすい本で言うと、絵本や写真資料があります。

ここからは一例として、ネット上で閲覧可能な〈昔の絵本の探し方〉についてご説明します。

基本的な流れとしては、
〈キーワード検索→インターネット公開 →図書→新しい順〉
という流れから探す事が出来ます。

先程の順番を変えて、画像青枠の「図書」から探してもちゃんと出てきます↓

デジタルコレクション画像

検索窓にひらがなで「えほん」と入力。検索ボタンを押す。

絵本を検索する時、体感ではひらがな入力の方が昔の子供向け絵本が多く出てくる印象です。
「絵本」と入力すると「繪本」という検索結果も多く出てくる為、文献が多く出てくる印象です。

デジタルコレクション画像

次に、絞り込みのデジタル化資料の欄から「図書」を選択します。

また、公開範囲に国立国会図書館/図書館送信限定、国立国会図書館限定も含まれている場合は矢印の「インターネット公開資料」を選択して絞り込みます。

検索の際に「インターネット公開」にのみチェックを入れている場合は、画像のように検索範囲はインターネット公開資料のみになっていますので、公開範囲の絞り込みはせずにそのままでOKです。

デジタルコレクション画像

資料の絞り込みをしたら、検索結果の第1ソートを「出版日:新しい順」に変更(デフォルトでは、「タイトル:昇順」になっています。)し、再表示を押します。

すると、画像のように一昔前の絵本が1ページ目からたくさん出て来ます。



同じように、写真資料を探したい場合は「写真」「写真集」「資料写真」「写真資料」といったキーワードで検索すると出てきます。
面白い写真を見たいなら「写真集」で検索するのがおすすめです。

写真集以外を探す時もそうですが、絞り込みやソートを駆使すると探しやすいです。
例えば写真集なら、普通に探しても出てくるのですが、先程の画像と同じように絞り込めば、愛・地球博の写真集が出てきたり、「古典籍資料」で絞り込めば、幕末名家の写真集が出てきたりします。

ちなみに、Twitterで話題の『モージャー氏撮影写真資料』は、「写真資料」で検索し、絞り込みから「日本占領関係資料」を選択すると出て来ます。

写真集などを見る場合は、目次から見たり、目次の上にある□が並んでいるサムネイル一覧ボタンから見る方法もおすすめです。



閲覧する際は、スマホでは見づらいのでパソコンを推奨します。

特定のジャンル、テーマから探したい場合は典拠データ検索↓から検索すると便利です。

国立国会図書館の便利なサービス

ここでは、国立国会図書館に関する特に便利なサービスをご紹介していきます。

また、国立国会図書館のサービスは、スマホ対応しているサービスもありますが、パソコン表示でないと見づらいサービスもあるので、各種サービスを利用する時には全体的にパソコンで見る事をおすすめします。

リサーチナビ

キーワードを検索すると、それに対する調べ方やレファレンス事例、関連する本の紹介、その他の関連するキーワード、キーワードに関連する情報ついて解説しているウェブサイトの紹介(主にWikipedia)など、幅広く調べる事が出来る。
主にキーワードに関する事がらを調べるのに便利。

国立国会図書館サーチ

キーワードを検索すると、そのキーワードに関連する資料があるかどうかを国立国会図書館、全国の公立・大学・専門図書館、学術研究所等、デジタルコンテンツ、などから調べる事が出来ます。
その他にも、キーワードに関連する記事・論文、新聞、レファレンス情報を調べる事も出来ます。
その資料をどこで見たり借りたり出来るのかや、そこからオンライン書店等で探す事も出来ます。
主に、キーワードに関連する資料を探すのに便利。

国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス

典拠データ検索を使う事で、

・同じ人物でも著者名表記がバラバラの本をまとめて探す事が出来る。
・〇〇という人が別名義で書いた本を探す事が出来る。
・あるテーマについての本を探す
(本のタイトルにそのキーワードが入っていなくても、テーマに関する本を見つける事が出来る)
・〇〇の翻訳作品をまとめて探す
・ジャンルでまとめて検索する

…など、典拠データを活用する事で本を探す事がかなりスムーズになり、便利です。

典拠データを使った資料検索ガイド
https://www.ndl.go.jp/jp/data/data_service/authorities/ndla.html

国立国会図書館オンライン

国立国会図書館の所蔵資料や、利用可能なデジタルコンテンツなどを検索する事ができ、ここから各種申込みをする事も出来ます。
利用者登録をして申し込めば資料の複写を郵送で送ってもらえます。(有料)
〈遠隔複写サービスについて参照↑〉

また、マイリスト機能や書誌情報ダウンロードなど便利な機能もあります。

レファレンス協同データベース

レファレンスサービスという、図書館利用者の疑問に対して調査・回答するサービスで、実際にあった疑問と回答の事例をデータベース化している。
調査のプロセスや、ネットでは出てこないような回答も見られるので、気になる事を調べてみるのもいいかも。

インターネット資料収集保存事業(WARP)

今は残っていない昔のウェブサイトの記事などを見る事が出来る。
主に、公的機関、企業や大学、市区町村などのサイトの情報が載っている。

歴史的音源(れきおん)

クラシック、民謡、落語、漫才、自然音・効果音など、様々な音源が収録されている。
インターネット公開音源のみを検索すれば、図書館に行かずともネットで音源を聞くことが出来る。






その他の国立国会図書館のサービスについてはこちらをご覧下さい。

その他便利なサービス

カーリル

カーリルは日本最大級の蔵書検索サイトで、
近くの図書館を探したり、キーワード・本のレシピ・話題の本・みんなの書評などから読みたい本を探して、その本が近くの図書館に蔵書があるかや、貸出状況を調べる事ができ、貸出中の場合はここから予約画面に行く事も出来ます。

近くの図書館だけでなく、県内全域の図書館からその本があるかどうかを調べる事も出来ます。
また、読みたいリストを作る事が出来るので、図書館に行って何の本を借りるか悩む事も少なくなります。

図書館で本をリクエスト

近くの図書館に目当ての本の蔵書がない場合に本のリクエストを出すことで、図書館側が購入、もしくは他の自治体等の図書館から取り寄せるという形で提供されます。

ただし、内容などの理由上、全ての本のリクエストが受け付けられるという訳ではありません。
本のリクエスト方法やリクエスト上限などの情報はお近くの図書館のホームページを見るか、図書館にお問い合わせ下さい。



ここまで、図書館の種類や使い方、便利なサービスについてご紹介してきました。
図書館に足を運べば、図書館の雰囲気が味わえたり実際に本を手に取って読むことができるなど、五感を使いながら読書できる喜びもあります。
また、現代では図書館に行かずとも電子図書館や便利なサービスもある為、図書館に行く暇がない人でもオンライン上で本を借りたり探したりできるので、いつでもどこでも本と触れ合える時代です。

自分に合った図書館との関わり方を見つけて、楽しい読書生活を送りましょう。


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